空手
空手がとうとうオリンピックの種目になった
複雑な気持ちだ
選ばれなければそれはそれでかやの外でさびしいし
柔道もオリンピックになったことで柔道本来の姿から程遠い競技に、一時期なった
僕の所属する公益法人日本空手協会はボクシング等とは違い、全国大会の個人戦は手に何もつけない一撃必殺、つまり真剣による勝負と同質の物だ
例えるなら角材で相手の顔面や胴を付くのに似ている。だから本当に寸止めでも少し当てるので、痛みや衝撃は大きいし、そして殴る方も殴られる方も一歩間違えば、というところで勝負をするので大怪我はほんとに多い。だから試合では簡単には手が出せないし、ボクシングなどと少し違う張り詰め方をする
しかし、おそらくオリンピックでは、現在の全ての流派を取りまとめる全国空手道連盟のルールを下敷きにオリンピック用に整備されるはずだ
現行の連盟のルールは、大きなグラブと防具をつけ8ポイント差が開くまで幾らでもポイントは積み重ねられ、差がついた時点で勝負が決するというルールだ。つまりどんどん手数を出して、ピョンピョン跳ねながら派手目な技を繰り出して、かすったようなのでもポイントとして取るという、一撃必殺とは程遠いルールだ。
そして型に至っては、審判は他流派の型を勉強して審査しなくてはならないが、多分混乱する。自分の学んだ流派以外の型を本当に理解することなど簡単ではない。僕の流派だけでも型は30ほどあり、その一つ一つが鍛練を重ねて体得してゆくもので、繰返しやったものでなければ、何がどう大変なのかわからない。審判が自分の流派以外の型を本当にジャッジ出来るとは思えない。
とにかく審判がとても難しくなるだろう。一時期、柔道がオリンピックで審判の信じられない判断やら、技と呼べないようなものでポイントを得た方が勝つ、などという結末を迎えた試合がいくつもあった。柔道がオリンピックで世界組織化し、本家本元の一本勝負のイデオロギーがヨーロッパなどの意見に迎合せざるを得なくなった結果だと思う。柔道はそんな歴史を経て今の、皆が納得できる形に落ち着き、とてもフェアな、魅力のある本来の柔道の姿を取り戻したように見える
オリンピックになることは本当に喜ばしい
いつしか一周して、柔道のように皆が納得できる形になればいいと思う
でも、今はやはり、オリンピックで空手が歪み、それが「基準」となって行きはしないか、と少し懸念したりもするのです
僕は流されず、今まで信じてやって来た自分の空手をやって行きたいな。オリンピックに関われればそれはとても嬉しいですけどっ
私、ニュースを見ていて空手ってどうやって
審判するのかなあって思っていたので
読んですこしわかって よかったです。
型が決まっている姿はかっこいいと
思いましたが。
がんばれ日本
壮太郎さんもふぁいと~
投稿: momo | 2016年8月 8日 (月) 12時22分